『インデックス投資は勝者のゲーム』を読んでみた

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こんにちは、インフラ系サラリーマンぽんしゃんです。

ジョン・ボーグル『インデックス投資は勝者のゲーム』の書評です。

数あるインデックス投資本の中でも、最も「投資のバイブル」と呼ぶにふさわしい本ではないかと思っています。

本書の内容を一言で記載すると、

投資で成功を収めるには、常識的な手法をとればいい。株式投資で成功する戦略とは、アメリカの上場企業の株式すべてを、極めて低いコストで保有することである。その戦略を実行する方法は、市場全体のポートフォリオを有するファンドを取得し、永遠に持ち続けることである。

これに尽きます。

長期的には、株主が獲得する利益の総計は、企業が事業から生み出す利益と見合ったものになるわけです。資本主義とは、富を生み出す非ゼロサムゲームですから、長期的な株式投資は勝者のゲームでなんですね。

この勝者のゲームを敗者のゲームに変えてしまうのが、投資にかかるコストです。ファンドがかすめ取っている手数料や税金のことです。株式を売り買いするたびに手数料や税金がかかるわけで、これをいかに避けるかということが大切になります。

それを実現してくれるのが、経費率の低いインデックスファンドを永遠に持ち続けることなわけです。単純明快で、面白くもなんともないのですが、それを続けることがいかに難しいかというのは、インデックス投資をしている方なら皆さん理解できるのではないでしょうか。

本書では、この勝者のゲームとそれを阻むものを「ゴットロックス家の人々」という寓話として紹介しています。

曰く、ゴットロックス一族は、親族をすべて含めると何千人にもなり、アメリカの全株式を100%保有しており、毎年投資からの報酬を得ていたと。一族で、何千もの企業が生み出した利益成長を全て享受していたのですね。ところが、助言者と名乗る者たちが現れ、「他の親族を出し抜いて、より儲けることができる方法がある」として、株式の売買を勧めてきたのですね。欲にかられて言われたとおりにしてみると、キャピタルゲイン課税が発生し、さらに手数料を支払うことになったわけです。その結果、一族全体の富は減少し始めてしまったのです。

彼らは銘柄選びに失敗したためだと思い、別のプロフェッショナルの助言を求めだしました。そこでも手数料が発生し…。

もうお分かりだと思います。ファンドの手数料を排除し、売買を極力さけ、ただひたすらにインデックスファンドを持ち続けることで、富を最大化することができる。それを表現している寓話ですね。

折に触れて読み直したい一冊です。

関連記事として、こちらの記事「不労所得を得るための第一歩とは」もご覧ください。

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